東京国立博物館に行く
観たい映画がない。観たい芝居もないということで、東京国立博物館の日本国宝展にいってきた。
いつものように行列のなかに入って、順路コースをたどっていくということなんだが、平日のせいか人は少なめ。それでときどきすき間というか行列の途切れている所ができて、そこではある程度の時間はじっと<作品>を観ることができた。
仏像、絵巻、画、書簡など。刀もあった。
木彫りの仏像は意外に浅くあっさりとした表情。しかし全体としてはたたずまいとしては陰影ある匂いのようなものが立ちのぼってくる。土佐日記の本物とそっくりの模写の物をおいてあったが、その意外な小ささに新鮮におどろく。虚をつかれたね。たしかに書きやすい大きさの日記帳だ。昔の人もそういうことは考えたんだな。
平成館でやっているこの「日本国宝展」を観たあと、このチケットではいれる本館の「東アジアの華 陶磁名品展」を観る。ここではゆっくりと観ることができた。そしてここで今日の眼の情報許容量が限界にきたと感じたので、終わりにする。出口のところでこれも「日本国宝展」のチケットではいれる「法隆寺宝物館」が目にはいって、貧乏人根性の哀しさで足が動こうとするのをおさえて、また今度ということにして東京国立博物館から離れる。
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