マイルス・デイビスの「ジャック・ジョンソン」
記憶によればぼくがいちばん最初に買ったシングルレコードはサイモンとガーファンクルの『ボクサー』で、LPレコードはマイルス・デイビスの『ジャック・ジョンソン』だった。
A面の「ライト・オフ」を聴いてジョン・マクラフリンのギターのもの凄いかっこよさにしびれた。マイルス・デイビスのトランペットがじゃまに思えたくらいで、「ライト・オフ」ではマイルス・デイビスのトランペットは要らないんじゃないかとさえ思った。
久しぶりに聴く、全部通して聴くのは何十年ぶりくらいか。今度はCDレコードだ。やっぱりジョン・マクラフリンの刻みこむようなギターはかっこよくて凄い。マイルス・デイビスのトランペットは要らないんじゃないかと思った印象はそれほどくつがえらない。B面だった「イエスターナウ」でマイルスは中心点として、ギターやベース、オルガン、ドラム、ソプラノ・サックスとバランスよく演奏している。
何故か『ジャック・ジョンソン』を買ったときの情景はぼくのなかで生きつづけていて、田舎の駅前にちかい、十字路に面したレコード店でちょっとか、かなり迷って買ったのだ。窓の外が白っぽかったから、晴れた日だったと思う。高校生のとき買ったのだと長いあいだ思いつづけていたけれど、高校を卒業してからだった。
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