書籍・雑誌

2024年10月11日 (金)

安田徳太郎

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1975年11月号の『現代思想』を読んでいたら、安田徳太郎という人が「思い出す人びと」というエッセイを書いていて、これはもしかしたらあの『精神分析入門』を翻訳した「安田徳太郎」ではないかと調べてみたら「あの安田徳太郎」だった。

面白い体験記で、この人は戦時中ソ連のスパイとして警察の特高課かなんかに捕まった人で、ゾルゲとか尾崎秀実とか西園寺公一といった人たちの名がでてくる。

獄中のことも書いていて、こういう政治的な人がフロイトの『精神分析入門』の翻訳をしたのかと思った。何だか不釣り合いな気がしたが、しかしこの人の翻訳した『精神分析入門』はいいものだった。

イデオロギーに凝り固まった人という感じはなくて、わりあい普通の、戦時中の普通の教養人といった感じだった。

2024年10月 4日 (金)

白土三平「カムイ外伝」

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外伝も1965年から描きだしている。

2024年10月 1日 (火)

1975年の「現代思想」を読んでいる

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1975年11月号の『現代思想』。「聖書」の特集で、吉本隆明と八木誠一の対談や木村尚三郎の「近代キリスト教を生み出したもの」という文章がある。

古い友人が贈ってくれたもので、あの頃はみんな同じ方向をみていたんだなと思う。

 

2024年9月29日 (日)

ヘーゲル「哲学史講義Ⅱ」から

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「個々の場面場面で、義務と義務が衝突し、道徳的ではあるがもはや絶対的とはいえないさまざまな内容を具体化するには、精神主体の決断で統一するほかないことが完全に意識されたとき、」

2024年9月27日 (金)

小林秀雄「戦争について」

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戦時中に書かれたものだが、納得できる。

2024年9月26日 (木)

アガサ・クリスティ-「シタフォードの秘密」

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田村隆一訳。

アガサ・クリスティーのポアロもミス・マープルも出てこないミステリー。

初めて読む。

2024年9月11日 (水)

ヘーゲル「哲学史講義Ⅱ」から

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「一般原理を否定する実在的なものが個人という契機であって、」

2024年9月 5日 (木)

吉本隆明と鮎川信夫の対談

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『現代思想』1974年10月号の、吉本隆明の特集をやっている中の、吉本隆明と鮎川信夫の対談を読んでみた。「意志と自然」というタイトルが付いている。これは前に読んだことのあるもので、本に収められている形のものを読んだ。読むのは三度目くらいかなあ。でもやはり興味深く読んだ。そして当然ながら今までとはちがう視点も持った。「転向」についてのとらえ方はぼくはちがうな。「転向」という問題はまだ終わらない。終わらせてくれないのだ。

2024年9月 3日 (火)

小林秀雄「戦争について」

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「歴史と文学」の中の<歴史>についての小林秀雄の見方に納得した。

2024年8月29日 (木)

ヘーゲル「哲学史講義Ⅱ」から

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「つまり、一般原理を状況の具体性において認識することは、現実の全体を体系的に視野の下におさめることによってはじめて可能となります。」

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