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2023年10月13日 (金)

ヘーゲル「哲学史講義Ⅰ」から

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「自分に向き合った理性というものは、対象をもたぬ夢のような意識ではなく、自覚的な知であって、対象となる理性は、明晰に意識され、万人に共通の普遍的対象としてあらわれています。夢みるときの内容はわたしにだけ知られるものです。想像力を働かせる場合なども、夢みる場合と同じです。感情も、なにかがわたしにとってだけ存在し、わたしが自分という主観のうちになにかをもつことです。高貴な感情といわれるものもあるにはあるが、わたしの感じるものがわたしという主観にたいして存在するもので、わたしから自由な対象としてあるのではない、という本質は変わりません。だが、真なる対象というものは、それ自体で存在する自由なものとしてわたしにたいしてあり、わたしも主観の枠をぬけだして対象に対面している。つまり、この対象は、わたしの力を俟(ま)ってはじめて対象となった想像上のものではなく、それ自体が普遍的なものです。」

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