« 海 | トップページ | 夕ぐれ »

2022年12月28日 (水)

ヘーゲル「哲学史講義Ⅰ」から

Img_1316

「思考のうちには対象を否定する作用がふくまれますが、ものごとを概念的にとらえるにはこの否定作用が必要です。それは目の前のものを直接にとらえる意識のおしゃべりよりも、はるかに深いものです。それにくらべると、東洋人は自然と一体化して生きている、といういいかたは、皮相で不正確な表現です。というのも、霊魂の活動たる精神はたしかに自然と関係し、自然の真実と一体化しているけれども、この一体化は、じつのところ、その本質からして、あるがままの自然を否定する契機をふくむからです。自然と直接に一体化しているのは、動物の生活、感覚的な生活、知覚にすぎません。精神は自己のうちに還り、自然なものを否定することを通じてはじめて自然と一体化するのです。」

 

 

 

« 海 | トップページ | 夕ぐれ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 海 | トップページ | 夕ぐれ »