ソルジェニーツィン「甦れ、わがロシアよ」(訳 木村浩)
『クライテリオン』という雑誌で伊藤貫という人がソルジェニーツィンの評論を書いていて、立ち読みだったが、これを読んで再びソルジェニーツィンに関心をもった。これはソルジェニーツィンを今「偉大なる反動」として読めるかもしれないなと思ったからだ。
それで手元にあったソルジェニーツィンの本を読んでみることにした。
これが今ぼくの持っているソルジェニーツィンの本のなかでは一番新しい本で、そしてソルジェニーツィンに強く違和感を持った本でもあった。民族主義的なのだ。
『収容所群島』を書いたソルジェニーツィンを深く尊敬していたし、追いかけてもいたが、この本以降は買って読むということはしなくなった。
プーチンと同じ壇上に上がっているソルジェニーツィンをテレビかなんかで見たり、プーチンを評価しているというような報道を目にしたりで、読まなくなってしまった。
しかしプーチンについてのことは依然として引っかかるが、しかし現代文明の大きな批判者としてのソルジェニーツィンを読みたくなった。
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伊藤寛ではなく、
伊藤貫でした。
投稿: 布村 | 2021年8月30日 (月) 15時09分