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一橋文哉『モンスター 尼崎連続殺人事件の真実』。
この事件の報道がされているときぼくは東京の昭島市にあったある整体団体に通っていた。似ていると思ったのだ。この整体団体を創設し指導している女性の整体師と、この尼崎で起きている事件の首謀者といわれている女が。年齢も近かったし、教祖的であることが。
ぼくはその後、その整体団体をやめるのだがずっとこの尼崎の事件のことが引っかかっていた。それぐらいその昭島市にあった整体所での体験がおどろおどろしかったのだ。
暗闇のなかで少しずつこの整体団体の、この12人から13人の固定的なメンバーからなる集団の<かたち>のようなものが浮び上がりつつあった。点が結ばれ線になっていくようだった。何か変なものが見え始めていた。
この尼崎の事件のことを書いた本があることを知って、いつか読もうと決めていた。絶対的な存在である女性を中心としたこの事件のことを書いた本には、昭島市にあった整体団体の性質というか集団のあり方、組織のあり方というものをつかむヒントがあるのではないかと思ったのだ。
今ようやく読むことになった。
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