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2020年7月19日 (日)

吉本隆明「超西欧的まで」

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 1987年11月に弓立社から出ている本。

 この本に収められている「日本資本主義のすがた」というのがすごい。これは本当に凄い。

 といっても初めて読んだわけではなく、日記を調べると1989年4月15日にこの「日本資本主義のすがた」について書いている。

 

 「吉本隆明の『超西欧的まで』非常に速いペースで読みすすんでいる。

 

 安定した職業がそこからの自由を生むのだろうか。

 企業からの(職業からの)自由ーーーいつやめてもよく、いつ働いてもいい。

 

 講演「日本資本主義のすがた」は一読に値する。見事なものだ。

 こういうところの吉本隆明はすごい。

 

 経済社会だけは変化しているみたいだ。

 賃労働から影響を受けないというのは不可能かもしれない。」

 

 この「日本資本主義のすがた」というのは1981年11月7日に自治労山口県職員労働組合下関支部が主催して、下関市水産会館で講演したもので、そこでは「労働組合論ーーー日本資本主義の構造」という題でしゃべっている。

 ずっと持っていたこの本の目次には「日本資本主義のすがた」のところに、その文字の上に赤いボールペンで丸をしている。こういうことは滅多にしないから、よほどの衝撃を受けたのだ。

 今回も強い衝撃を受けた。感心した。

 これは1981年にしゃべっていることなのだ。

 

 

 

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