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2020年5月22日 (金)

福原恒雄「記憶のなりわい」

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 詩集。ひょうひょうとしている。いま散文詩を読むことには抵抗があったが、引き込まれた。

 よい詩集。

 軽いが、軽い心という感じじゃない。自在だが、現実と切り離されていない。

 

 特によいと思ったのは無手勝流でいきながら、しかしちゃんとかたちが作られているような詩、流れたままかたちができているような詩で、そういう詩がいいと思った。

 

 難しい表現へ、難しい表現へと向かわないのがいい。向かっているようなときもあったが、そのレールは行ってない。

 

 全部で17編の詩集。今年85才。こういう詩の書き手がいるとは知らなかった。

 

 

 

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