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2020年4月 4日 (土)

堤 美代「日の傘」

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 詩集。小説を書き出してから、詩の世界にうまく戻れないという体験があって、それでいかにも詩らしい詩を、韻文詩を読みたかった。

 それで贈ってもらっているけれども、読めないでいる詩集の中から、それらしい詩集を選んで、読み出した。

 堤美代さんの詩集は前に『草の耳』という詩集を読んだことがある。最初はこれは短歌なのだろうか、詩なのだろうかと思った詩集だ。1行詩で、1ページに1行という作りだった。それで堤美代さんの詩集ならまちがいないだろうと思った。

 

 26編。

 言い切りもあり、断定もある。

 こういう詩を読みたかった。

 

 詩集の中ほどに続けてある三編がいい。

 「遠北(とおきた)の金ちゃん」、「言葉より先に」、「空の畑」。

 ほかには「薄荷水」、「留守」もいい。

 

 堤美代さんは1939年生まれとある。そうすると今年81才になるのか。ずいぶん元気だ。

 

 

 

 

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