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2020年1月11日 (土)

ギレルモ・デル・トロの「ヘルボーイ」

 ギレルモ・デル・トロ監督の『ヘルボーイ』面白かった。怪奇ロマンSFアドベンチャー映画って感じだが、完成度は高い。この種の映画としては最高のランクに位置する。中だるみも余計なところもなかった。

 あの世へと通じる冥界の門がナチスドイツによって開かれようとし、企みを知ったアメリカ軍の急襲によってその企ては阻止されるが、どういう弾みか摩訶不思議な赤ちゃんが地獄から飛び出てきてしまう。角を生やし赤色の肌をした奇妙な赤ちゃんだ。

 この赤ちゃんが成長し、不気味なデカい力持ちの男となる。このヘルボーイと名付けられた男が、やはり地獄からおくられてきたモンスターたちと戦い、それだけじゃなくて愛にも恋にも悩むという物語だ。

 ギレルモ・デル・トロ監督はこういうグロで、怪奇で、おどろおどろしいしかしどこか真実味がある物語を作るのが好きなんだなあと思った。

 グッド。

 非常によい。

 もう一つ思ったのは、いまやどう悪く描こうとどう言おうと文句がでないのはヒトラーのナチスドイツだけになったんだなあということ。だからヒトラーやナチスを扱った映画やドキュメンタリーが目立つ。他のものは抗議が出るんだろう。軍国ニッポンもスターリンのソビエトも。

 戦後ドイツはヒトラーやナチスについてはどう言われようが文句はいうまいと自制しているようにみえる。ほかの国はそういうことはやめてしまったのだ。

 

 

 

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コメント

この『ヘルボーイ』は2004年の映画だから、「いまや」っていうのはないな。レンタルで借りた年と混同してしまっている。

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