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怒ったり、嘆いたりすることが多いので、気晴らしにと借りた『ハンガーゲーム』だったが、けっこう面白かった。考えさせられた。
現代社会の寓話になっていて、いまの金融資本主義社会の問題点をつかまえている。
なんでも娯楽にしてしまうこと、見世物にしてしまうこと。先端科学技術が国民の管理の道具にされていること。人を信じれば自分が傷ついてしまうこと、なんかだ。
音楽は、徹底して感動を強制する付け方をしないままでやって欲しかったが、そうではない場面がでてきた。それが残念だったが、借りてよかった映画だ。
いろいろ考えたな。
ぼくらのこの社会は本当に民主主義的な社会なんだろうか、ということ。日本は江戸時代、明治、大正、昭和、平成、令和と時代が変わってきたけれど。封建的な社会、軍国的な社会、全体主義的な社会、民主主義的な社会と変わってきたけれど、民主主義の今ほど人間がだめになった時代があるんだろうかと思う。
これは一体どういうことなんだろうと思う。
このことを考えさせられた。
家の物の整理をしていたら昔の写真や手紙のはいった缶が出てきた。おばあちゃんの缶だ。「東京 赤坂おかき」とある。誰かからもらったお菓子の入っている缶だったのだ。たぶん子どもの誰かだろう。
写真には太平洋戦争に(あるいはその前の段階の時か)出征していく兵隊さんたちのものがかなりあった。たぶん親戚の人、この地域の人たちの写真だ。
朝鮮から引き揚げてきた人たちの会の会員の名簿もあった。たくさんいる。おそらく連絡を取り合っていたのだ。たまには集まったりもしていたのだろう。この会の中からは市会議員、県会議員、国会議員に立候補する人たちも出てきたようで、回されてきた推薦のための書類もあった。
祖父、祖母、母や叔母たちは太平洋戦争が始まる前に、朝鮮に渡っていた。そこで祖父は大邱という所である事業所の工場長をやっていたようだ。終戦の時に、朝鮮で生まれた叔母や叔父もふくめて日本に引き揚げて来ることになるのだが、大変な苦労をしたらしい。
といってもほとんど話を聞いていない。誰もそれほど話したいことではなかったのだろう。
古くなった写真を一枚一枚みたのだ。
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