芹沢俊介「親殺し」
子どもが親を殺す事件がよく起こるが、その「親殺し」の前に「子殺し」というものがあるのだ。つまり親による自分の子どもへの「存在を消す」行為が、「存在を殺す」行為が長く続いているのだ。「親殺し」の前に「子殺し」が先行しているのだと、声ひくく糾弾しつつ語る芹沢俊介の一冊。かなり印象にのこる。
2008年の本。
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