工藤栄一の「大殺陣」
これはすごかった。ここのところよく映画を観ているが、これが一番の出来だった。
工藤栄一は『十三人の刺客』が有名だが、こっちのほうがよく出来ている。
『十三人の刺客』は半ばくらいからヘタったところが出てくるのだが、『大殺陣』にはそれはない。殿様が警護役に守られて、刺客たちから逃げまわるというのが、『十三人の刺客』と似ていて、残念だとおもったが、それくらいだ。完璧といっていい。
刺客たちも素行不良の刺客や、最後の最後でビビって、逃げ出す刺客もいたりして、多士済々だ。
やっぱりいい映画というか、よくできている映画を観ると、カタルシスがある。
監督 工藤栄一
脚本 池上金男
出演 里見浩太郎 大坂志郎 大友柳太朗 河原崎長一郎 平幹二朗 宗方奈美
1964年 東映
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