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2018年8月16日 (木)

「ゴルバチョフ回想録」の上巻を読みつづける

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 ゴルバチョフの回想録を、上巻だが、読みつづけている。

 ぼくは困惑している。

 ゴルバチョフ、つまりソ連共産党書記長だった男の、すぐれた認識をしめす記述がいくつかあるからだ。書いたものではそうだ。

 ソ連共産党書記長といえば、地上の悪の根源のような存在のソビエト共産党の、そのリーダーだ。

 しかし読んでいると、ゴルバチョフ時代のソ連のほうが、エリツィンのロシアよりも、プーチンのロシアよりもよい政治をやろうとしていたのだとおもえる。

 少なくともプーチンのロシアよりはよい政治をやろうとしていたのだとおもえる。

 いったいどうなってるんだ、と思いつつ、読んでいる。

 1989年12月、ぼくは私的なトラブルの渦のなかに落ちて、世界情勢どころではなくなるのだが、それまではソビエトが、ソ連が、崩壊することを強く望んでいたのはまちがいない。もうエリツィンが表舞台に出て、活躍していたのだとしたら、情勢がエリツィンの方に傾くことを、これも強く望んでいただろう。

 そのぼくの思いは、間違っていたのかも知れないのだ・・・。

 ぼくは深く困惑する。

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