「睡眠のはなし」
睡眠についての本はいろいろ読んできたけれど、これはどっちかというと硬い、まじめな方の本。
『睡眠のはなし』 内山 真著(中公新書)。2014年発行のもの。
興味深いからだについての見方がいくつか載っている。
眠っているときに、その日行ったことの記憶が、技能についてなら技能の経験の記憶が定着するのではないか(その日によく眠ったときと、眠らなかったときでは、あきらかに技能の定着に差があるらしい)、また脳の整理と整頓が睡眠中におこなわれているのではないかという身体についてのとらえ方が紹介されていて、
「また、ウィンスコンシン大学の精神科の研究チームは深いノンレム睡眠中には、日中にできた神経細胞どうしの余計な結びつきやネットワークをはずして整理することで重要なネットワークを増強するという仮説を立てて注目されている。」
という記述が興味深かった。
また、「DNAの二重らせん構造を発見したフランシス・クリック博士は、いろいろな動物の脳と人間の脳の比較をした。人間の脳が、この大きさでこれだけの機能を持っているのは、最大限に脳を使うために、不必要な記憶を消去する機能を持っているからだろうと考えた。そして夢を見ているレム睡眠中に記憶が消去されているという仮説を発表した。忘れる機能は、私たちの心の健康にとって重要な役割を果たしている。」という記述もある。
いやな夢をみることにはなにか意味があるのだろうという気がする。
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