« 2018年5月 | トップページ | 2018年7月 »
ゴルバチョフは多弁で、しかも話があっちこっちに飛ぶ。『ゴルバチョフ回想録』上下2巻。どちらも分厚い。
もしかしてとおもったが(そんなことありえないと思いつつ)、つまりゴルバチョフは秘めた思いを胸に、共産党の頂点に上がりつめるまで仮面をかぶり、共産党のトップ、共産党書記長になったら、共産党をぶっ壊しかねない改革をやり始めた、ということではないようだ。
ソルジェニーツィンの『収容所群島』とのギャップは凄まじいが、共産党内部にいる人間の「ふつうの日常」の世界がある。たしかにあったんだろう。
好きな花だ。
月一回取っている無農薬野菜がとどいた。
葉付きニンジン
ニラ
カブ
山東サイ
サニーレタス
エンドウ
大根
玉ねぎ
フキ
という陣容。
時間つぶしのために観はじめた番組だが、夢中になって観た。最後まで目が釘付けになった。こういうものが観たかったのか。サンテレビで放送した映画、『オリヲン座からの招待状』。
原田芳雄、樋口可南子、石橋蓮司といったある匂いを持った俳優たちに引っ張りこまれた。主役の宮沢りえ、加瀬亮もよかった。
宮沢りえが自転車に乗って森にきえていくシーンはよかったな。
こういう映画があったとは知らなかった。
日本語の歌もいいな。
「敵」がいたんだな。
宇多田ヒカルのもつ<暗さ>というものには興味深いものがあるな。
日本の音楽を代表する存在のもつ<暗さ>だからな。岡林信康にも友部正人にもこういった暗さはなかった。美空ひばりにもない。何だろう。
森田童子にはあったな。森田童子が抱えていたのは<時代の暗さ>だろう。宇多田ヒカルが抱えているのは<生来の暗さ>か。
連作『火の鳥』が手塚治虫の最高傑作だろうな。あと『鉄腕アトム』のシリーズの世界一強いロボットを争う、プルートゥっていったかな、そのロボットがでてくるものが面白かった。
いつもは整体をやりながら聴いているけれど、ふとかけてみた。
軽やかで、透明感がある。ずっと聴いていられる。何かを主張しているという風ではなく、遊んでいるという感じ。バッハを楽しんでいるという感じだ。
『季刊詩的現代』25号ができました。(6月7日発行)
ぼくは「暮らし その一」という詩を書いています。
特集は<中野重治>。
表紙はいつもの鶴田初江さんの写真ではなく、ウィンスロー・ホーマーの絵を使っている。
びっくりした。4月に66才で死んでいたということだ。早いな。ふつうに標準くらいまで生きるのだろうとおもっていた。
重く、切なく、哀しいから、そんなにしょっちゅう聴ける歌じゃないから、ここのところ聴いていなかったが、聴こうか聴くまいかという心の動きがときどき訪れる存在だった。
冥福を祈る。
ジャニス・ジョプリンの『チープ・スリル』、たぶんこれがデビュー作だろう。正しくはビッグ・ブラザーとホールディング・カンパニーの『チープ・スリル』だろう。彼女はこのバンドのボーカル担当だった。
レコードジャケットというか(これがリアルタイムで使われていたLPレコードのジャケットのはずだ)、レコードジャケットのなかにはジャニス・ジョプリンの名は記されてなく、ビッグ・ブラザーとホールディング・カンパニーの名が記されているだけだ。そうだとおもうが本でいえば背表紙にあたる、背のところには英語で JANIS JOPLIN/BIG BROTHER AND THE HOLDING COMPANY と記されていて、訳わかんなくなるが、これはジャニス・ジョプリンの名が出たために、後になってレコード会社がそう書き換えたんだろうとおもう。そうおもうね。
そしてこれがジャニス・ジョプリンの歌っているアルバムのなかではいちばんいいものだ。ソロに成って何枚かアルバムを出しているとおもうが、それらをふくめてこの『チープ・スリル』がいちばんいい。
これがいいのだ。ギターがうなる出だしの「ふたりだけで」はこれからなにかが起こるのだという期待でわくわくさせる。
ドン・チェリーのトランペットが華やかだ。
ジョン・コルトレーンの音楽を聴くつもりで、レコードをかけるとトランペットがやけに目立つ。そういうアルバムだ。ああドン・チェリーというトランペット奏者がいるんだな。けっこういけるなという感じ。
1960年の録音。
ジョン・コルトレーン テナー・サックス ソプラノ・サックス
ドン・チェリー トランペット
チャーリー・ヘイデン ベース
パーシー・ヒース ベース
エド・ブラックウェル ドラムス
睡眠についての本はいろいろ読んできたけれど、これはどっちかというと硬い、まじめな方の本。
『睡眠のはなし』 内山 真著(中公新書)。2014年発行のもの。
興味深いからだについての見方がいくつか載っている。
眠っているときに、その日行ったことの記憶が、技能についてなら技能の経験の記憶が定着するのではないか(その日によく眠ったときと、眠らなかったときでは、あきらかに技能の定着に差があるらしい)、また脳の整理と整頓が睡眠中におこなわれているのではないかという身体についてのとらえ方が紹介されていて、
「また、ウィンスコンシン大学の精神科の研究チームは深いノンレム睡眠中には、日中にできた神経細胞どうしの余計な結びつきやネットワークをはずして整理することで重要なネットワークを増強するという仮説を立てて注目されている。」
という記述が興味深かった。
また、「DNAの二重らせん構造を発見したフランシス・クリック博士は、いろいろな動物の脳と人間の脳の比較をした。人間の脳が、この大きさでこれだけの機能を持っているのは、最大限に脳を使うために、不必要な記憶を消去する機能を持っているからだろうと考えた。そして夢を見ているレム睡眠中に記憶が消去されているという仮説を発表した。忘れる機能は、私たちの心の健康にとって重要な役割を果たしている。」という記述もある。
いやな夢をみることにはなにか意味があるのだろうという気がする。
ソ連の崩壊はよく分からない感じが残った。恐怖と弾圧の悪の総本山みたいな国があっさりと崩壊していった。しかもそのソ連の最高指導者の内部改革をしようとすることがその大きな原因の一つにみえた。意外なことだ。悪の帝国の最高指導者が自らの権力維持以外のことを考えたりするもんだろうか。ゴルバチョフは共産党内で純粋培養されたエリートなんだろうか。ゴルバチョフ以外でソ連崩壊はありえたんだろうか。
ということでずっとソ連の崩壊のことが、ゴルバチョフのソ連崩壊における役割とでもいうものが気になっていた。そして図書館でゴルバチョフの書いた回想録をみつけて読んでみようとおもった。
最近のコメント