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2017年8月 9日 (水)

ヘーゲル「哲学史講義Ⅱ」についてのメモ  その15

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 ヘーゲルがアリストテレスの語った言葉を紹介している。

 「人は無知をのがれるために哲学しはじめるのだから、なんらかの効用のためではなく、認識のために知を求めているのはあきらかである。それは哲学成立の外的事情からも証明される。なぜなら、すべての必要物やすべての安楽を確保してはじめて、人はそのような(哲学的)認識を求めはじめたのだから。だからわれわれも他の効用のために哲学を求めはしない。ちょうど、ほかの人のためではなく自分みずからのために存在する人を自由人というように、哲学もまた、それだけが自分自身のために存在する(認識のための認識である)がゆえに、さまざまな学問のなかで唯一自由な学問である。」

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