「イヴの総て」を観た
『イヴの総て(すべて)』。
「大スター」役のベティ・デイヴィスが観ていてげんなりするほどイヤな女を演じ切る。最初テレビで観たとき印象の強かったイヴ役のアン・バクスターよりもベティ・デイヴィスだった。
最初はテレビで、NHKの教育テレビで観たと思うのだけど、そのときは完璧な映画だと思った。
こんど映画館で観て、そのときの驚きといっていいほどの感動はなかったが、完成度の高い映画だというのはまちがいない。
かなり若い頃の、20代前半くらいか、そのころのマリリン・モンローが少し出ているが、身体の線のきれいさが出ている女優たちの中では抜群だと思った。
1950年のアメリカ映画。ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督。アカデミー作品賞を取っている。ぼくはベティ・デイヴィスがアカデミー主演女優賞を取ったと思いこんでいて、なぜイヴ役のアン・バクスターではないのだとずっと不満に思っていたけれど、ベティ・デイヴィスはアカデミー主演女優賞を取っていなかった。アン・バクスターも取っていない。
ウィキペディアの記事によるとベティ・デイヴィスとアン・バクスターのふたりに票がいってしまい、結局票が割れて、どちらもアカデミー主演女優賞をとれなかったようだ。しかしベティ・デイヴィスの演技はすごかったな。なんというババアだと腹立ったな。
1951年度のアカデミー作品賞のほか監督賞、脚本賞(1951年度の脚本賞は『サンセット大通り』で、『イヴの総て』は脚色賞となっているサイトもあって、このへんはよく分からない)、助演男優賞、衣裳デザイン賞(白黒)、録音賞を取っている。
テーマはあえて言うと<永続する野心>か。まあくりかえしてしまうんだろうね。
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