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2017年6月17日 (土)

よいことは起こらなかった

 とうとう共謀罪が成立してしまった。
 もしかしてという希望もあったんだが、だめだった。
 大変なことになるんじゃないかな。政権は飾り物にするんだろうか。
 そうじゃないだろう。
 
 「戦前」がはじまるんだろうか。そういうことになるのだろうが、昭和のときとはちょっとちがう感じになるんじゃないかと思う。
 上からギュウギュウと押しつけていくという感じではなく、一見ソフトに、消費とエンターテインメントにあふれている、しかし実はおそろしく管理されている社会へと向かうんじゃないかと思う。
 いまでも管理されているが、それを越えて感情と考えをあらゆるメディアがどこかへ誘導していくような社会じゃないか。
 
 オーウェルの描いた<1984年>に似た社会へと歩んでいくんじゃないかと思う。
 じっさいの1984年、将来こんな時代がやって来るとは考えられなかった。なんだかんだといっても民主主義的な社会がつづくんだろうと思っていた。今のこんな政治状況、社会状況がやってくると予見できていた人はいないと思う。
 
 ここまでくるとあきらめが入ってくるというか、肚もすわってくるというか、腰をすえていまの状況とつきあうしかないという気がしてくる。
 
 つぎの都議選のことを考えている。たかが一票だが、有効に使いたいと思う。いまの政治状況のなかで、この<悪い波>をすこしでもゆるめたり防いだりできる政党やグループはどこなのかと考える。東京都も日本という国とはなれてあるわけではない。
 
 暗澹たる気持ちになるが、人間は政治状況、社会状況に100パーセント吸収されて生きるわけではない。
 怒りや嘆きに支配されてしまうこともあるが、しかしその視線だけではだめだ。ニュートラルな社会への視線が大切だ。
 そういう坂を下りたり、坂を上がったり、平地を歩いたりする<体の力>が必要だ。楽しい生活も必要だ。充実した時間が必要だ。そういうふうに生きていく、生活していくのがいいとおもう。
 

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