風景とつぶやき
ヤバイんじゃないかな。「テロ等準備罪」。いわゆる共謀罪。2月21日の朝日新聞の朝刊にテロ等準備罪の世論調査の結果が載っていて、賛成44%、反対25%とあって、がっくりきた。
よく読めば賛成44%、その他・答えない31%、反対25%で、要するにテロ等準備罪というものがどういうものか多くの人が知らないんじゃないか。
ぼくも法律のことにくわしい人間じゃないが、この「テロ等準備罪」の元になっている「共謀罪」のことは前から新聞で読んだり、テレビで見たりして、だいたいのイメージはつかんでいる。
あることをやったら、相手とかが傷ついたり、被害を受けたりして、そのやったことにたいして、それはイカンとそのやったことが罪になったりするのが、犯罪というものだと思うけれど、犯罪というものの基本的な形だと思うけれども、共謀罪というか「テロ等準備罪」というのは実際に犯罪を行わなくてもその前の段階で罰することができる法律のようだ。
新聞やネットで調べていくとじつは日本にはその前の段階で罰する法律がすでにあるらしい。新しく出されている「テロ等準備罪」というのはそのうえをいく、その前の前の段階で罪として罰されるもののようだ。
いったいどうなるんだ。
運用次第では考えたり思ったりしたことを、そのことを人に話したりするだけで犯罪になるということがありうるんじゃないか。
この法律が成立し、この法律によって捕まる人間が出てき、そのことが報道されるようになると、そういう事件が何度も起き、その都度大量に報道されるようになると、ぼくたちは自分がしゃべったことや相手がしゃべったことによって、自分がその場にいることによって捕まることがあるのだと意識するようになる。
そのことを意識してしまえば、ぼくたちの日常というものはまたすこし圧迫を受けることになる。
もういいんじゃないか。
日本は管理社会で、同調社会で、ほとんど全員が同じようなテレビの情報に接し、同じような新聞の情報に接し、同じようなネットの情報に接している。もういいだろう。
日本の社会はもう充分に萎縮している。これ以上萎縮させてどうなるというんだ。
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