ヘーゲル「哲学史講義Ⅰ」についてのメモ その3
「それが自分をもっと具体的につかむようになると、細部にこだわることも、ちがいのうちにのみ自分を知り自分を所有することもなくなり、具体的精神として、自分とはちがう現象形態のうちにも核心的なものをとらえ、その現象を理解し、それに関心をむける。つまり、その内容やその内実のうちにいまや自分自身を認識し、ここにはじめて、自分の対立物を理解し、それに正当な価値を認めるのです。」
本屋でなんとなくこの本を手にとり、なんとなくこのページを開け、読んだのがここのところで、ぼくはじぶんのなかが、この本を読むことによって、なにか動くような予感がして、買ったのだ。
いま読んでみると、あのときの感覚はやってこないのだが、でもぼくのなかで何かが起こるかもしれないと思ったのだ。
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