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2017年1月18日 (水)

ヘーゲル「哲学史講義Ⅰ」についてのメモ  その4

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 「精神は自然な意思から解き放たれ、自然物への埋没状態を脱していなければならない。世界精神のはじまりの形態は、この離脱いまだおこなわれぬ、精神と自然の一体化した状態ですが、それは直接的な一体化の状態というべく、真の統一ではない。」

 このへん読んだりすると日本人には向かないんじゃないかと思う。

 読みすすめていくとヨーロッパ人に見下されている感じもする。

 しかしずばり東洋人のダメなところを言い当てられてもいる。

 とてもじゃないがヨーロッパ人のようにはなれないなと思うし、ヨーロッパ人もヘーゲルのいうすさまじい自由にむかうことはできないんじゃないかと思う。

 なにか至上にむかって常に前進しなければならないようで、人工的な感じがするな。

 日本の社会でヘーゲルのいうように生きるのは無理だ。20代前半までならこういう生き方も、精神の実在を信じてという生き方も可能だろうが、ずっと続けるとすればつぶれるだろう。

 もたない。

 ヨーロッパの、ドイツの社会でもこういった生き方が可能だとは思えないな。ヘーゲルはいつの時代の人なんだろう。150年くらい前の人か、特殊な環境にいた人なんだろう。

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