11月の愚痴
かなり厳しい時代に入ってきた。
日本、フィリピン、アメリカとつづく政治状況を考えると、高度資本主義というか、高度消費社会というか、いわゆる消費を中心にした社会には、こういう場所へと誘引するものがあるのだろうかと思ってしまう。
フィリピンの場合は消費を中心にした経済社会に入っているのかどうかわからないし、おそらくフィリピンのもつ<アジア性>というものがあの政治状況をつくりだしている大きな要因だと推測している。
日本とアメリカの場合はそうかもしれない。
高度消費社会というのはもっといろんな可能性をもった経済社会だと思ってきたけれど、ブラックホールに誘引するものがあるのだろうか。
インターネットの発明、発達もほんとうに社会にとってプラスになっているのかどうか分からないところがある。
とまあいろいろ考えてしまうけれど、いまの社会が「ぜいたくは敵だ」というような極度に倫理化した思想が社会に広がる時代、世界よりはずっとマシなんだということは分かっている。
不充分だけれど、建前だけのところもあるが、だいたいのところ言いたいことは言えてるわけで、そのへんのことは大切なことだと思っている。
政治や社会の制度のことはハイになっているとき、感情的になっているときの状態だけで判断してしまうのはやっぱりまずいだろう。
アメリカ大統領選挙の速報をテレビで見ていたけれど、速報されている選挙の両候補の数値をみるたびに呼吸が浅くなっていくようで、心臓が悪くなるようだった。
日本への影響を考えるとなんともヤバイことになってくるなと、ほんとうに心配になってきてしまった。
トランプが勝つようだとだいたい推測できたところで、ここで嘆いていても仕方ないだろうとおもいウォーキングに出かけた。
一時間ほど歩いているうちに気持ちも落ち着いてきて、気分転換ができた。
悩むにも体力がいる。
体力がないとちゃんと悩めない。
ここだけはぼくは進歩しているといえる。前はこういう切り替えはできなかった。
思考には<つなぎ>がいる。
強弱がいる。
深と浅がいる。
そうしないと思考が流れないのだ。
だから悩むには体力がいる。
これからというか、これから続いていくだろう今のような政治状況に対応していくには、ちゃんと気分転換をその都度やって、気を取り直し、<体力>をもって状況に臨むということが大切なことになってくると思う。
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