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2016年6月12日 (日)

オバマ大統領の広島訪問について

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 テレビ、新聞はおおむね肯定的だった。ほかにネットで否定的、疑問をもつもの、あるいは全面否定といった評論、感想を目にしたが、ぼく自身はオバマ大統領をちょっと見直したなという印象をもった。
 テレビでリアルタイムでみていたが、全体の印象をつかまえようとしてみていたのだが、同時通訳は聞きづらく、もやもやとしてしまい、このテレビでの演説で訪問の全体の印象をつかむのはちょっとむりだなと思った。
 今度の訪問というのはどういうもんなのだろうと考えていたが、取っている新聞に載っていた「オバマ大統領 広島演説(全文)」を読んでみて、この演説、声明にはいいところもあるなと思ったのだ。この朝日新聞に載っていたオバマ大統領の演説を訳したものを読んで、ぼくのオバマ大統領の広島訪問の印象がかたちづくられた。
 ぼくがいいなと思ったのは、
 「国家は人々を犠牲と協力で結びつける物語を伝え、顕著な業績を可能にしながら台頭します。しかし、それらの同じ物語は、幾度となく異なる人々を抑圧し、その人間性を奪うために使われてきました。
 科学によって、私たちは海を越えて通信を行い、雲の上を飛び、病を治し、宇宙を理解することができるようになりました。しかし、これらの同じ発見は、これまで以上に効率的な殺戮の道具に転用することができるのです。現代の戦争は私たちにこの真実を教えてくれます。広島がこの真実を教えてくれます。
 科学技術の進歩は、人間社会に同等の進歩が供わなければ、人類を破滅させる可能性があります。」
 というところだ。
 ここで示している国家と科学への認識はいいものだと思う。
 この認識が現在もっとも影響力のある有力な国家の指導者の口から語られたことは意味のあることだと思う。
 ぼくはそう思う。

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