「新幹線大爆破」
評判どおりの日本映画にはめずらしい骨太のサスペンス映画。
東映の制作で監督は佐藤純弥。
新幹線の速度を80キロ以下にすると新幹線が爆発するという設定がすばらしい。ここでもう成功している。
原案として加藤阿礼という名が記されているが、小説などの原作があるわけではなく、この映画のために東映が考え出したストーリーなんだろう。よく考えたもんだと思う。
正確にいうと、太くてモダンでスピーディな展開の骨格に東映的抒情と感傷という筋肉と神経がからまって作品になっている。
いま観れば東映的抒情と感傷がじゃまになってしまっているが、これは仕方ない。
リアルタイムに1975年に観た人は衝撃をうけたはずだ。
これに似たというか、ヒントにしているだろうアメリカ映画を2本は観ている。
『新幹線大爆破』には当時のスター俳優がたくさんでている。オールスターキャストというんだろう。
ただこんなに髪の長い刑事や国鉄の運転手がそんなにたくさんいるわけないよなと観ていて思う。職業にふさわしい髪形とかを俳優が考えていないのがはっきりわかってしまう。
そのへんはかなりアバウトだ。
俳優たちも70年代を代表するような映画の一本になるとは思わなかったんだろう。
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