上野に行く
上野はきらいじゃないなと思う。駅をでると息が深くなるのがわかる。
おめあては東京国立博物館でやっている『始皇帝と大兵馬俑』という催し。
人は思っていたよりも少なかったが、それでも行列のあいだを自分の速度で出たりはいったりして、自分のリズムをつくるのが精一杯というところだ。
それでもほんものの、2000年以上前につくられた大兵馬俑は雰囲気がある。ひきつけるものがある。
東京国立博物館も国立西洋美術館も観に行くのは好きだし、また観に行くことになると思うが、特別展というか、常設展以外はつねに行列のあいだをぬって観るということになるから、じっくり「作品」のまえに立つということができない以上、「感動」するというような体験はできないなと今日おもった。
始皇帝の墓の雰囲気をだすため、ほんものの大兵馬俑のほかに複製の大兵馬俑を何十体か造っていて、並べてある。そのなかで写真に撮っていいというものが端に置いてあったので、それを写真に撮った。
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