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2015年11月16日 (月)

不安ってなんだろう。不安はどこからくるのだろう。

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 最近、眠りが浅くなって、寝醒めに近づいた状態のときなどに、「不安」といったものを感じることがある。覚えていないが悪夢のようなものをみたのではないかとおもえるときもある。

 強い不安感を感じるときもある。

 それでこの「不安」はなんだろうと考えたりする。

 本棚にある『心的現象論序説』を引っ張りだして開いてみると吉本隆明は、

 「精神が外的現実から感ずる危機に対処しえなくなったときに、人間は<不安>をおぼえる。」といっている。

 いまのぼくには手に負えないような心配事や悩みというのはないから、こういう不安ではなさそうだ。

 机の上に置いてある整体の本『骨盤にきく』を開くと、片山洋次郎は、

 「しかし、不安という感情には根拠がないのです。

 何を根拠に、この得体の知れない空虚感が胸の内に沸き起こるかといったら、いろいろな理由づけはできますが、それは突き詰めていえば、根拠ではない。不安とは身体が生むものだからです。

 これが要因だ、元凶だと思うものがなくなったら、それで安らぎや自信が生まれるかといったらそんなこともない。不安を生む身体は、次から次へと不安の種を見つけ出し、一つ片づいてもまた別のことで心が落ち着かなくなります。

 結局のところ、ある状況で不安やパニックにかられるか、動じずに受け止めることができるかは、その人の身体性にかかっているといっても過言ではありません。不安定で過緊張におかれた身体が理由を引き寄せているのです。」

 とある。自分の状態で気づいているのは、起きるとスッーと「不安」感がきえること。ぼくは鼻曲がりのタチで、左側の鼻の穴がせまくなっている。湿度の低い時期になると左側の鼻がつまりやすくなるのだ。つまり結果として寝ているときの呼吸が充分でなく、呼吸が浅くなっているんじゃないかと思った。

 いびきが原因で、睡眠時無呼吸症候群みたいなことになっているんじゃないかとも考えた。

 それで眠りが浅くなって、半覚半睡の状態のうちでも目覚めにちかくなっているときに、そういう日に、確かめてみたが、左の鼻の穴が完全に詰まっていた。空気が通らない状態になっていた。右側だけの鼻の穴で息をしていた。それで口を開けてみた。口で息をするようにしてみた。いわゆる口呼吸にしたのだ。そうすると息が、呼吸が大きく深くなった。身体がゆったりした感じになった。

 これじゃないかと思った。右の鼻の穴だけで空気を吸っていて、空気量そのものが足らなかったんじゃないか。右の鼻の穴だけで息を吸い、息を吐くという状態だったのだ。この呼吸のあり方が、身体を窮屈にして、「不安」をつくっているんじゃないかと思った。

 これはまだ確かめちゅうで、はっきりこうだというわけじゃないが、問題はこの状態をどう解消するかで、とりあえず口呼吸にするのがいいんじゃないかと思っている。眠っているとき、どうやってそういう状態にすることができるかはまだ思いつかない。

 

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