「王様と私」
完全な外れだった。こんなにつまらない映画はひさしぶりに観た。
1956年の映画ではあるが、王室の家庭教師としてシャム王国にやってきたデボラ・カーの植民地主義的とでもいうほかないアジア人蔑視の立ち振る舞いはどうしてもひっかかる。これがひっかからない観客っていないんじゃないか。
しかもデボラ・カーの絶対的な上から目線というのは、<私は・・・・>という個人からのものではない。<私は英国人>というところからきているのだ。だから余計に傲慢にみえてしまう。そしてデボラ・カーがよく演じているというか、ぴったりなんだ。
映画の作りからしてこの<絶対的な上から目線>が物語では必要不可欠なものになっているので、むずかしい。あと何十年かしたら、古典的な物語として観れるようになるんだろうか。
『王様と私』はユル・ブリンナーの映画といえる。ユル・ブリンナーの魅力ははっきりでている。
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