「TOKYO風景」
5月13日の朝日新聞の朝刊に載っていた「TOKYO風景」という記事、ひさしぶりに新聞を読んで感動した。
いつもはインタビューする側だろう木村俊介という人を、藤生京子という記者がインタビューしているのだが、木村俊介という人が言っていることがいい。
「雑誌や書籍でインタビュアーの仕事を始めると、普通の人たちの話をもっと聞いてみたくなった。時代の状況にあえてあらがわず、現実と折り合いをつけながら、歯車として働くことの大切さもかみしめる。「冷静な奴隷」と僕が呼ぶ人たちです。わかりやすい浮沈がある成功物語とは違うところで、それぞれの人生を踏ん張って生きる無数の人たち。一人ひとりの頭の中は本当にいろいろな感情が織り合わさって、とてつもなく広々としている。」
自分のことをサラリーマン根性がからだにも心にもしみついていると時どき思うことがあるので、こういうコトバに出会うと気持ちがしずかに流れていくような思いがする。
木村俊介という人は『変人ーー埴谷雄高の肖像』という本をだしている人。インタビュアーという肩書。
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