阿佐ヶ谷に「黒の駐車場」を観に行く
どの映画を観ようか、洋画、邦画、いまの映画、昔の映画といろんな選択肢があったが、1963年の大映の映画で田宮二郎主演の<黒のシリーズ>のうちの一つ、『黒の駐車場』を観に行った。
かなり前だけれど、テレビ東京の昼の映画放送枠でやっていた<黒のシリーズ>のどれかを観て、おもしろかったのを覚えていたからだ。
そして意外なことに、小さな映画館だったけれど、ほぼ満員だった。どういうわけだろう。監督は弓削太郎、原作は黒岩重吾。田宮二郎のほかに藤由紀子、小沢栄太郎、松村達雄らが出る。
黒岩重吾の原作の映画ということもあるだろうが、1960年代の日本というのはハングリーな時代だったんだな、という印象を強くもった。日本の社会は一つの方向をもって歩いており、われわれの社会はその道をとおってきたのだということを思った。
個々の顔が、個々の顔の輪郭がいまよりくっきりしていると思った。それは生理としてはっきりでているという感じだ。
名画じゃないし、傑作でもない。物足りないところがある。しかし観終わったあとの徒労感がないのだ。
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