« 立川で | トップページ | 夜の情景 »

2014年10月12日 (日)

ジョン・スタインベック「怒りの葡萄」

Cimg4774

 ジョン・スタインベック『怒りの葡萄』大久保康雄訳。

 最初は面白くなかった。小説のなかから人間がくっきりと浮かびあがってこなかった。半ばごろからこの小説の持つ「重い響き」に巻きこまれはじめ、登場人物たちにも興味を持つようになった。上巻を読み終わって、つづきを読みたいと思ったが、どこにも『怒りの葡萄』下巻を置いてないのだ。

 ブックオフで買ったんだけど下巻はない。古本屋、新刊を置いてある本屋を回ったがない。どこにもない。何カ月か経ってようやくブックオフにでてきて手に入れた。

 1930年代のアメリカの小説。放浪に追いやられた農民たちの苦難と生活と再生の萌芽を描く。

 「人々の魂のなかには怒りの葡萄が実りはじめ、それがしだいに大きくなっていくーー収穫のときを待ちつつ、それはしだいに大きくなっていく。」

« 立川で | トップページ | 夜の情景 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジョン・スタインベック「怒りの葡萄」:

« 立川で | トップページ | 夜の情景 »