藤原新也・安部龍太郎「神の島 沖ノ島」
藤原新也が九州の福岡か博多かのテレビ局でこの本のことをしゃべっていて、そのとき「これは小さなコンパクトなカメラで撮ったんですよ。」みたいなことを言っていた。ぼくはデジカメみたいなカメラだろうと思った。デジカメならぼくが使っているカメラだ。そのときこの写真集の何枚かをテレビで映していて、その写真がこういうのをデジカメで撮れるのかとびっくりさせるものだった。陰影と奥行きを感じさせた。それでこの写真集が欲しくなったのだ。何軒かの本屋にあたったがなく、映画『ブリングリング』を観に行ったとき、映画館の横に本屋があった、もしかしたらと思って、入って行ったらあったのだ。
藤原新也の撮っている風景の写真は遠くにあるものが近く広くみえる。島も海もそうみえる。神社も人も。
どういう距離を選ぶ人なんだろう。どのような対象との関係に入ったときシャッターを押すのか。そうではなくもともと<眼>が特異な人なのか。
考えがまとまらないまま『神の島 沖ノ島』をひろげている。
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