名画でありました
『ウエスト・サイド物語』すごかった。名画だった。いまの社会のテンポからすると遅すぎて、まどろっしく感じるところもあるが、それでもすごいと思う。こういう足腰の強いしっかりとした映画はいまはもう作れないんだろうなと思う。
1961年に作られた伝説的なミュージカル映画だから、テレビで何回か放映されているのを観ているし、ビデオでも1回観ている。その印象とはちがう。映画館で観るべき映画なのだ。
俳優陣でいちばんテレビなどで観たのと印象がちがうのがウエスト・サイドのロミオとでもいう役を演じたリチャード・ベイマー(ジュリエット役はナタリー・ウッド)。あまり印象にのこらない俳優だったが、映画館で観るとしっかり歌い、しっかり演じているのがわかる。あとで調べたら歌は吹き替えだったらしいが映画の印象としてはそうだ。
堂々とした映画だった。いいもの観せてもらったと思った。監督はなかなか思いだせなかったが、ぼくが『砲艦サンパブロ』という映画でその名を覚えていたロバート・ワイズだった。(スティーブ・マックイーンとキャンデス・バーゲンが共演した映画でぼくはなぜかこの映画のことをずっと覚えている。田舎の小さな町のそのころはあった洋画専門館で観たのだ)。
それで監督はロバート・ワイズということで終わっていたのだが、二人いるらしい。『ウエスト・サイド物語』は舞台の映画化で、舞台でダンスの振り付けや演出をやったジェローム・ロビンスという人も監督として名を連ねているのだ。映画の『ウエスト・サイド物語』でもダンスシーンなどを担当している。
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