「ひょうたん」49号
『ひょうたん』49号ができました。今年最初の『ひょうたん』ですね。ぼくは「『アウトレイジ ビヨンド』を観に行く」という詩を書いています。
『ひょうたん』49号に書いているのは、
相沢正一郎、村野美優、柏木義高、水嶋きょうこ、阿蘇豊、森ミキエ、後藤順、小原宏延、水野るり子、布村浩一、絹川早苗、君野隆久、岡島弘子、中口秀樹、相沢育男、大園由美子です。
発行所はひょうたん倶楽部。編集/制作は相沢育男。装画は相沢育男+律子。定価400円。
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このような詩を書きました。
送れるかわからないですけれど、たいした詩ではないですけれど・・・送らせていただきます。
この世のおかしみ 金井裕美子
たった今、
届いたばかりの
茶封筒を
郵便受けの前で
手開きにして
(活きのいい鰯みたいに)
読みだしたら
詩誌に
空が映って
青い文字
二十八ページに
ちょうど映画一本分の
時間があって
「映画を一本無駄にした」
男がひとり
火曜日の昼に、
スクリーンの中の
やくざとホステスに、
客席の
声高におしゃべりする
ただのじじいとばばあに、
翻弄され
集中できないで
ああ 心穏やかならざる場面よ
ささやかな災難よ
(笑っちゃ悪いと思うけど)
うふふっ と
わたしのところに
この世のおかしみが
降りてきた
*布村浩一さんの詩「「アウトレイジ ビヨンド」を観に行く」を読んで
2013・3・13
投稿: 金井裕美子 | 2013年3月17日 (日) 01時35分
金井さん
「『アウトレイジ ビヨンド』を観に行く」の返し歌ありがとうございます。
テンポのあるインパクトのあるいい詩です。
こういうことがあると書いたかいがあるというものです。
投稿: 布村 | 2013年3月17日 (日) 18時55分