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2012年8月14日 (火)

帝国劇場に「ラ・マンチャの男」を観に行く

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 何回目になるのか。90年代に青山劇場に行ったのが初めてだと思う。だいたいのところ観に行く気になっているというのは唐組の芝居とこの『ラ・マンチャの男』と松たか子の芝居ぐらいになってしまった。広がりに欠けるとは思うが、演劇への関心は下がり気味だ。

 映画は増えた。映画館で観るのとテレビやビデオ・DVDで観るのは、ちがうことだと分かってから映画館によく行くようになった。

 朝、9時半ごろに家を出る。ゆっくり行きたかった。東京駅で乗り換えて山手線に乗った時、窓ガラスにちいさな線がひかれているのがみえた。雨の線だ。雨が降りだす。

 今回はアルドンサ(松たか子)とドン・キホーテ(松本幸四郎)の関係が鮮明に浮かびあがった。演出もやっている松本幸四郎に今回、そういう意図があったのかどうか分からないが、ドン・キホーテに影響されてアルドンサが正しき振る舞いをした結果、これ以上はないひどい目にあってしまい、その怒りをドン・キホーテにぶつける場面が強烈だった。

 この場面は重層的な場面でもあって、ドン・キホーテのもつ二重性も鮮明に浮かびあがる。ドン・キホーテの影が実体をもつもののように濃くはっきり大きくなる。

 あと歌がよかったな。『ラ・マンチャの男』はミュージカルなんだということをあらためて何度も確認した。

 

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