綿矢りさの「かわいそうだね?」を読んだ
面白かった。綿矢りさの特徴の軽めの疾走感が文章にも物語にも満ちていて、ほとんど一気に読んだ。
最初のほうは週刊誌に連載したものらしい感じがして、上手くいってないのかなと思ったが、「私」と「隆大」と「アキヨ」との三角関係が煮つまっていくうちに文章が疾走しだして、ちょうどパソコンのフルスキャンが始まったこととテレビであんまり面白い番組をやってないことで、なにか手もちぶさたという感じがあって、『かわいそうだね?』のページを開いたわけだけれど、読んでいるうちに物語はトップスピードに乗り、走り続け、そのまま読み終えた。
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