« 朝の空 | トップページ | 唐組「西陽荘」を観に行く »

2011年10月 9日 (日)

藤原新也「なにも願わない手を合わせる」

20111009_cimg1423

 藤原新也の『なにも願わない手を合わせる』(文春文庫)を読み終わった。

 こんなオリジナルの反近代の人ほかにいないなと思った『新版東京漂流』よりもかなりおだやかになっている。

 物語性のあまりないところから文章をたちあげてきてしっかりしみじみ読ませる。読む者を癒しなごませる。意外な感じもするが、『新版東京漂流』の元本の『東京漂流』から20年経っているわけだからその変化は当然か。

 まったく独特の方向から「文学」へやってきた者という感じ。

« 朝の空 | トップページ | 唐組「西陽荘」を観に行く »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 藤原新也「なにも願わない手を合わせる」:

« 朝の空 | トップページ | 唐組「西陽荘」を観に行く »