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2011年6月29日 (水)

「小林秀雄初期文芸論集」

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 『小林秀雄初期文芸論集』(岩波文庫)を読んだ。

 読んでいるあいだ字が小さくて行間が窮屈な作りだなと思っていた。もっとゆったりと読みたいと思う。こういう本の作りは当然、この本の読み方に影響をあたえる。

 ほとんど喫茶店で、「外」で読んだ。これはそうしたかった。くつろげる場所で気持ちのいい集中をしたかった。 

 小林秀雄は哲学というものによく親しんだ人なんだなということを思った。小林秀雄と哲学との関わりを思いだした。小林秀雄には西洋の哲学を学んだことの強い影響がある。

 思うのは日本の社会のなかで西洋の哲学のコトバというのは通用することができないということだ。生きていけない。西洋の哲学の言葉というのは自分のアタマのなかだけでしか流通しない。日本の社会の中で生きていけない。

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