初停電
ぼくの住む地域の計画停電は夜の6時20分から10時まで。一応の準備はした。やかんに水をいっぱい入れ、ペットボトル2本にも水をいれる。そのうちの一本をテーブルの上に置く。テーブルの上にはほかに灯り用の携帯。照明は必要最小限にしてあとは消す。
パソコンは切って、ケーブルをコンセントから抜いた。エアコンも停める。ダイニングキッチンの照明とテレビは点けたままにする。
そして待つが停電にはならない。ならば松原隆一郎の『日本経済論』でも読むかと思い、ふむふむと読んでいると、突然バッと切れた。真っ暗。6時45分。
すこし落ちついてくる。思いついて窓のカーテンを開ける。すると夜の空の明かりで部屋の中がうすぼんやりとみえる。これでホッとした。
テレビのコードをコンセントから抜き、照明のスイッチも切にしておく。(まわりの家の灯りで停電の終わりに気づくはずだ)
ベランダに出てたばこを吸ったあと、整体の呼吸法をやる。そのまま活元運動をやってみる。どうせすることもないとそのままひとり活元に突入する。これが意外にいい。闇夜に整体の活元運動はむいている。
たまに水をちょびっと飲んだり、たばこを吸いにベランダにでたりして、あとは整体をやる。立ったまま、正座でもやってみる。物音ひとつしないような街のなかでやる整体はいい。まるで舞踏のような活元運動になったりする。
なかなか頭が空っぽにならない男だが、それに近い状態をすこし体験できたように思う。
8時45分復電する。2時間。
停電の長さに閉口した思いもあるし、2時間整体にまったく熱中できたというわけでもないが、これはこれでそれなりの体験だったように思う。闇の中の活元運動はいけると分かった。
ほかに水道がとまっていたため、水を使おうとすると赤さびの水がかなり出ることがわかった。おかげで風呂に入るのをあきらめなければならなかった。こういうことは充分に知っていたことのはずなのに、いざとなると忘れている。
ほかには家の中では携帯の灯りでいいが、家の外に出るようなときはやはり懐中電灯が必要だ。あとトイレは小の場合はいいとして、大は停電前にこれはやっておいたほうがいいだろう。水は流れないわけだから。
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