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2011年1月24日 (月)

「ソーシャル・ネットワーク」

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 ゴールデン・グローブ賞を何部門か取ったというニュースがテレビに流れたのが目に残って、いい映画なのかもしれないと思って観に行った。いい映画を観たかった。

 『ソーシャル・ネットワーク』(デヴィッド・フィンチャー監督)。ハーバード大学に通うマーク・ザッカーバーグはコンピューターおたくの大学生だ。実名でインターネットのサイトに自身のプロフィールを載せて、載せた者同士が交流を広げていくスタイルのウェブサイトを思いつく。彼はそのサイトを立ち上げる。名は「ザ・フェイスブック」と名付ける。

 反応がよく、大きなサイトになるだろうという予感をもったマークは相棒に同じ大学に通うエドゥアルド・サベリンを選び、より大きなサイトに向けて、社会的な成功をめざして突っ走る。

 スピーディな展開だけれども、何もないといえば何もない。空虚だといえば空虚だ。観ていてそう思う。しかしその空虚さを最後まで真っすぐ通したことによって、なにか凝縮したものが残っている。何かを観たという感じはある。

 こういう社会を立身出世していく男の物語は昔からあるだろうが、『ソーシャル・ネットワーク』が新しいのは主人公のマーク・ザッカーバーグが最後までオタク風なことだ。超大金持ちになったわけだけれども、主人公はほとんど変わらずぎこちなくオタク風だ。

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