「用心棒日月抄」
藤沢周平の小説のなかでいちばん親近感をもっているというか、特別な思いをもっているのが、『用心棒日月抄』(新潮文庫)シリーズ。亡くなった母の部屋に残った大量の文庫本のなかの一つに『用心棒日月抄』シリーズの一冊があったということがあるけれども、明るくホッとさせられたのだと思う。葬式の後だったか、もっと後だったか、田舎から東京に帰ってくる新幹線の中で読んで救われたのだと思う。
そんなことがあって、気が滅入ったときのとっておきの一冊という感じで読む。読んだのは今度で三度目になるか。シリーズには四作品が、『用心棒日月抄』『孤剣』『刺客』『凶刃』とあって、面白くて楽しい。読んでいるうちに気が明るく晴れてくる。
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