「柳生武芸帳」
『柳生武芸帳』(稲垣浩監督・1957年 東宝)を観に行く。
1950年代の日本映画ならまずハズレはないだろうと思って行ったのだが、面白い!とまではいかなかった。オールスターキャストであることと忍者役の三船敏郎の動きがいいことが目についた。三船敏郎は体力のある役者だったんだなあ。
受付のあるフロアに劇場や映画祭などのチラシが置いてあって、その中の一枚、石原裕次郎のそばで顔をあお向けてかすかにほほえんでいるような浅丘ルリ子がたとえようもなくセクシーで美しい写真のチラシ。日活映画『憎いあンちくしょう』の一場面。この日いちばんの映画的収穫だった。
映画館のある一角の地下が芝居のできる小屋になっているようで、けいこ中なんだろう、ときどき役者たちがタバコを吸うためにあがってくる。よくタバコを吸う人たちだ。この人たちはどうなるんだろうと思ったり、ひさしぶりに映画館のある阿佐ヶ谷にやってきて、なじみのある街だから、自分の変わりようにハッと気づいたりしていた。
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