「わたくしごと」を読んでいる
大家正志の批評・エッセイ集『わたくしごと』(ふたば工房)を読んでいる。
「SPACE」という雑誌に書いた長めの編集後記のようなものを集めて作っていて、1998年のものから2008年のものまで載っている。この人は詩人である。こういう人がいたんだなあと思う。確かな文章力で気楽に読ませ考えさせてくれる。
著者のアンテナにひっかかったものを、音楽、映画、文学、美術、社会的出来事などについて書いていて、河瀬直美、小津安二郎、ジョン・コルトレーン、藤原新也、キム・ギドクなどなどアンテナはいろんなものをキャッチする。
「小津の映画をTVで見る」「コルトレーンのこと」「キム・ギドク」、この三つがとくにいい。
詩の世界にこういう人がいたのかと、驚きつつ読んでいる。
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