« 「幸四郎弁慶夢に舞う!」 | トップページ | 「荒地の恋」最終章 »

2008年12月25日 (木)

怪人二十面相を観た

 12月23日、祭日の日に『K-20怪人二十面相・伝』を観に行った。

 窓口で通路わきの後ろの方と席の希望を言ったが、

 「お客様、本日残っているのは前の方か、うしろはこの席しか空いておりません」ということで、後方中央の席となった。

 『K-20怪人二十面相・伝』。原作北村想。北村想というひとはどういうつもりだったか、今はわからないが、切り抜き用のファイルに北村想「屋根の上のインド人」というエッセイが入っている。

 何新聞のものかわからない。「育む・学ぶ」という欄にあるエッセイだ。このエッセイで自分は空想癖があり、「頭の中で作った物語の世界に同化して、・・・」と書いてある。『K-20怪人二十面相・伝』のラストの想定外の展開に、北村想の空想癖が爆発するところを観たように思った。

 「お客様、本日残っているのは・・・」と言われた場合、けっこう空いている席があったりするのだが、その日は本当に満員だった。スクリーン前の席まで客が座っている。

 映画が始まる。怪人二十面相。明智小五郎。怪人二十面相にまちがえられる男。前半はダイナミックな展開がないと思ったりしたが、停滞を抜ける。観終わった感想をいえばよく出来ていた。美術は見事。日本映画としては快作の範疇にはいるといいたいが、断言できない。

 というのは祭日の日の後方中央の席は鬼門であって、その日となりに座ったのは、よくしゃべるオバサンたちだった。黙っていられないんだな。反応がいいのはいいが、いちいち声にだす。こういう場合、あきらめて、状況を受け入れることにしようと、このごろはそう考えるようにしているが、集中力全開とはいかなかったのだ。

 監督・脚本は佐藤嗣麻子。物語の展開のはしょり方がうまい。出演は金城武、松たか子、仲村トオル。

 となりにあまりしゃべらない客が座れば、じゅうぶん楽しめる映画のはずだ。悪党に深みをあたえると映画は生きる。

« 「幸四郎弁慶夢に舞う!」 | トップページ | 「荒地の恋」最終章 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 怪人二十面相を観た:

« 「幸四郎弁慶夢に舞う!」 | トップページ | 「荒地の恋」最終章 »