「昭和が明るかった頃」
曇り。晴れてきた。
関川夏央の『昭和が明るかった頃』がすごい。知らなかった。文春文庫の2004年の刊行のもの。
まだ読みかけだが、日活映画『憎いあンちくしょう』を思想的に解いてみせた第5章「現状打破の意志」では読んでいて、田舎の村落共同体で育ち、東京へ出てきた自分の「戦後民主主義的観念」が浮かびあがってきて、自分で「へえ~そうだったんだ」と驚いた。知らなかった。しかし納得した。
関川夏央は原作を書いた谷口ジローの漫画『坊ちゃんの時代』で知って、それがいちばん印象の深い仕事だったけれど、もうひとつこの『昭和が明るかった頃』があった。この本は喫茶店でリラックスするために買ったんだが、大ヒットだった。乱読、雑読はするもんだ。
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