ソルジェニーツィン
ソルジェニーツィン死す。昨日、夕刊を見ていたら、「ソルジェニーツィン氏死去」と載っていた。
強い影響を受けた。『収容所群島』は決定的に重要な書だった。
孤独だった80年代、ぼくを支えた数少ない柱のひとつだった。
本棚に『収容所群島』、『煉獄のなかで』、『ガン病棟』、『仔牛が樫の木に角突いた』、『甦れ、わがロシアよ』といった本がみえる。
ある時期まで手にはいる本は全部読んだと思う。
1990年12月の発行となっている『甦れ、わがロシアよ』が買った最後かもしれない。距離を感じたのだと思う。
それでもずっと気になっている人で、新聞にソルジェニーツィンの記事が載ると読んでいた。
ロシアに帰ってからの発言にピンとこないこともあって、ぼくのなかでは過去となっているのだと思う。しかし忘れることはできなかった。ぼくの人生は『収容所群島』を中心とするソルジェニーツィンの作品につよい影響を受けている。世界もそうだと思う。ソルジェニーツィンがソビエトという社会で、何が起きているかをあきらかにしたのだ。
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